わたしを離さないで
今日の映画は、
わたしを離さないで
この映画は2010年公開のイギリス映画。カズオ・イシグロが2005年に出版した
小説を原作としていて、日本でもドラマ化されています。
あらすじ
へールシャムといわれる寄宿学校は外界との接触を禁じられた特別な学校であった。
そこの生徒であるキャシー、トミー、ルースはある日、自分たちが臓器提供のために
育てられていることを知る。見知らぬ誰かに臓器を提供するために決められた運命、人
生を歩む3人の苦悩が描かれている。
感想
臓器を提供するために生かされ育てられているというとても残酷な環境であるにもか
かわらず、キャシー、トミー、ルースはその事実を受け入れ、「提供」までの時を過ご
します。普通はそんな事実を知ったら暴れて逃げ出したくなるはずですが、3人は残さ
れた時間で自分の「生」を理解することに力を注ぎました。もっと残酷な映画かと思っ
てましたがとてもきれいな作品でした。
3人はずっと仲がいいわけではなくトミーとキャシーが惹かれあっているところを引き
裂く形でルースとトミーが付き合います。そこに、臓器提供者同士の真実の愛を証明で
きれば、臓器提供までの猶予が与えれるという噂が流れてきます。ルースはトミーとキ
ャシーを遠ざけようとしていたことを告白し、2人こそが真実の愛を証明できると、今
までの行いを謝罪しました。トミーとキャシーは付き合いましたが、キャシーに何年も
の間もどかしい思いをさせたルースの罪は重いと思います 。トミーもなんでルースと付
き合ったのか理解できません。
最後にキャシーが自分たちと臓器提供される側の人たちとの違いは何なのか考えている
シーンが印象に残りました。変えられない運命と生きる3人の姿をぜひ見てください!